1. 今回変更した箇所
公開版を確認し、冒頭で「作業内容と必要性能 → 使用場所 → 実機の使用例 → 購入候補」という読み順を明示しました。本文では実機紹介の節をノート/デスクトップ判断の後へ移し、各節に次の記事へ進む理由が分かるリンクを配置しています。DeskWork Lab
2. 変更理由
現在の公開版には関連記事一覧と実機記事へのリンクがありましたが、ノート/デスクトップ記事とBTO比較記事へ進む本文中の案内が不足していました。既存の実機画像、記事リンク、運営者の体験記述を保ち、読者の判断に沿って接続しました。SOLIDWORKS 2026の要件も公式ページと照合しています。DeskWork Lab
3. WordPress用HTML全文
この記事には広告が含まれています(詳しくは広告についてをご確認ください)
自宅でSolidWorksや3D CADを使うパソコンを選ぶときは、CPUやGPUの型番から考えるより、先に「どの程度の作業をするのか」を整理したほうが判断しやすくなります。
2D CADが中心なのか、部品単体をモデリングするのか、複数部品のアセンブリを扱うのか。さらに、解析やレンダリングまで行うのかによって、必要な性能の余裕は変わります。
私は医療機器メーカーで設計開発に11年間従事し、SolidWorksを使った設計業務を経験してきました。特許出願は23件です。自宅ではSolidWorks用のデスクトップPCを約1年間使用しており、部品単体、図面作成、30~50部品程度のアセンブリを中心に使用しています。
この記事では、すべての人に共通する推奨スペックを決めるのではなく、作業内容から必要な性能の方向性を整理します。そのあと、使う場所からノートPCかデスクトップPCかを判断し、実際の使用例を確認して、購入候補の比較へ進めるように案内します。
- 結論|CAD用パソコンは作業内容を決めてから性能を確認する
- 迷っているポイントから次に読む記事を選ぶ
- CAD用パソコンは「CADを使うか」だけでは決められない
- まず自分のCAD作業を4段階に分ける
- SolidWorksは公式情報と自分の作業を照らし合わせる
- CPU・メモリ・GPU・SSDは目的を分けて確認する
- PCを買い替える前に現在の困りごとを確認する
- ノートかデスクトップかは必要性能とは分けて考える
- 私のSolidWorks用PCは比較基準の一つ
- ゲーミングPCとワークステーションは名前だけで選ばない
- BTOパソコンの比較は必要性能を決めたあとに行う
- PC本体とCADの作業環境は分けて考える
- CAD用パソコン選びのよくある質問
- まとめ|作業規模を決めてから次の疑問を確認する
結論|CAD用パソコンは作業内容を決めてから性能を確認する
- 最初に2D CAD、部品単体、アセンブリ、解析・レンダリングのどこまで行うかを整理する
- CPU、メモリ、GPU、SSDは、作業内容を整理したあとに確認する
- SolidWorksでは、使用するバージョンのシステム要件や認定ハードウェアも確認する
- Core i7やメモリ32GBが、すべてのCAD利用者に必要とは限らない
- すでに使えるPCがある場合は、買い替え前に現在の動作と困りごとを確認する
- 必要性能が決まる前に、BTOパソコンの購入候補だけを比較しない
CADだけでなく、Web、Office、PDF、Web会議なども含めて自宅用PC全体の選び方を確認したい場合は、次の記事から整理してください。
▶ 自宅用パソコン全体の選び方はこちら
自宅用パソコンの選び方|在宅ワーク・CADの作業別に必要な性能を判断
迷っているポイントから次に読む記事を選ぶ
CAD用PCについて迷っている内容が明確な場合は、該当する記事へ進んでください。それぞれ扱う疑問を分けています。
| 現在の疑問 | 確認する記事 | 記事の役割 |
|---|---|---|
| ノートPCとデスクトップPCのどちらにするか迷っている | 自宅CAD用PCはノートとデスクトップのどちらがよい? | 持ち運び、設置場所、冷却、拡張性から本体形状を判断する記事 |
| 実際に使っているSolidWorks用PCの構成や使用感を知りたい | 自宅のSolidWorks用にデスクトップPCを選んだ理由|1年間使った感想 | 実機構成、選んだ理由、約1年間使用した範囲を確認する記事 |
| 今持っているPCを使い続けられるか知りたい | 今のパソコンでSolidWorksは使える?買い替え前に確認するポイント | 公式要件と実際の症状から、継続・改善・買い替えを判断する記事 |
| ゲーミングPCとワークステーションで迷っている | CADにゲーミングPCを使ってもよい?ワークステーションとの違いをSolidWorksで考える | GPU性能だけでなく、認定、ドライバー、用途の違いを確認する記事 |
| 必要性能を整理したうえで購入候補を比較したい | 自宅CAD向けBTOパソコンの選び方|Lenovo・FRONTIER・SEVENを用途別に比較 | 用途に合う構成が見えたあとで、購入候補を比較する記事 |
CAD用パソコンは「CADを使うか」だけでは決められない
同じCADでも、2D図面の作成と3Dアセンブリの操作では、パソコンに求める条件が異なります。
また、3D CADの中でも、部品を1つずつ作る作業と、多数の部品を組み合わせたアセンブリ、解析、レンダリングでは同じ基準を使えません。
そのため、「3D CADを使うから高性能なPC」「SolidWorksだからCore i7」と決めるのではなく、次の順番で整理します。
- 使用するCADソフトとバージョンを確認する
- 2Dと3Dのどちらを中心に使うか整理する
- 部品単体か、アセンブリまで扱うかを確認する
- CADと同時に開くアプリを確認する
- 解析やレンダリングを行うか確認する
- 公式要件を満たす構成を確認する
- 必要性能と予算を照らし合わせる
まず自分のCAD作業を4段階に分ける
細かなパーツの型番を見る前に、自分の作業がどの段階に近いかを整理します。
| 作業の段階 | 主な作業 | PC選びで確認すること |
|---|---|---|
| 一般作業+軽いCAD | Office、ブラウザ、PDF、図面確認、2D CADなど | 高性能な3D向けGPUを前提にせず、使用ソフトの公式要件を確認する |
| 部品単体の3D CAD | 比較的小さな3Dモデル、部品単体の作成・修正 | CPUとメモリに加え、使用ソフトに合うGPUやドライバーを確認する |
| 小規模から中規模の3D CAD | 複数部品のアセンブリ、図面作成、PDFやブラウザとの並行作業 | CAD単体の動作だけでなく、複数アプリを開いた状態での余裕も考える |
| 高負荷な作業 | 大規模アセンブリ、複雑なモデル、解析、レンダリング | モデル規模や処理内容に合わせ、CPU、メモリ、GPUを個別に検討する |
自宅では、部品単体、図面作成、30~50部品程度のアセンブリを中心に使用しています。大規模アセンブリ、解析、レンダリングは自宅では行っていません。
そのため、私の実機で問題がないことを理由に、高負荷な作業でも同じ構成で十分とは判断できません。
SolidWorksは公式情報と自分の作業を照らし合わせる
SolidWorks用PCを選ぶ場合は、PCメーカーの紹介だけでなく、SOLIDWORKS公式のシステム要件も確認します。
SOLIDWORKS 2026の公式システム要件では、メモリは16GB以上で32GB推奨、グラフィックスは認定済みのカードとドライバー、ストレージはSSDが推奨されています。
ただし、推奨値をそのまま全員の必須条件と考えるのではなく、使用するバージョン、モデル規模、同時に使うアプリと照らし合わせる必要があります。
最新情報は、次の公式ページで確認してください。
特にGPUは、製品名だけでは判断できません。PCモデル、OS、SOLIDWORKSのバージョン、GPU、ドライバーの組み合わせまで確認します。
CPU・メモリ・GPU・SSDは目的を分けて確認する
CPUはCAD処理と並行作業の余裕を見る
CPUはCADを含むPC全体の処理に関係しますが、「Core i7ならCAD向け」「Core i5では不足」と型番の区分だけで決めることはできません。
部品単体が中心なのか、アセンブリを扱うのか、CADとブラウザやPDFを同時に使うのかを確認してから判断します。
メモリは同時に開くアプリまで含めて考える
メモリはCADだけでなく、ブラウザ、PDF、表計算ソフトなどを同時に開くかどうかでも必要な余裕が変わります。
32GBが推奨されていることだけを理由に決めるのではなく、モデル規模と並行作業から判断します。
GPUは使用するCADソフトとの組み合わせを見る
3D CADでは、モデルの表示や操作にGPUが関係します。ただし、GPUの性能表にある数値だけでCADとの相性や安定性まで判断することはできません。
SolidWorksを継続的に使用する場合は、認定ハードウェアやドライバーをどこまで重視するかも確認します。
SSDはCADという理由だけで容量を決めない
SSD容量は、CADデータだけでなく、画像、PDF、バックアップ、一般ファイルなどをどの程度保存するかで決めます。
CADを使うから一律に1TB必要というわけではありません。現在の使用量と、今後保存するデータ量を確認します。
PCを買い替える前に現在の困りごとを確認する
すでにパソコンを持っている場合は、スペック表だけを見てすぐに買い替える必要はありません。
最初に、使用するSolidWorksのバージョンとOSが対応しているかを確認します。そのうえで、現在の作業でどのような問題が起きているかを整理します。
- CADが正常に起動しない
- モデルの回転や選択でもたつく
- アセンブリを開くと動作が重くなる
- CADとPDFやブラウザを同時に開くと動作が苦しくなる
- 必要なOS、GPU、ドライバーの条件を満たしていない
反対に、自分が行う作業で問題がなく、必要な条件も満たしている場合は、新しいCPUではないという理由だけで買い替える必要はありません。
ノートかデスクトップかは必要性能とは分けて考える
CAD用PCをノートとデスクトップのどちらにするかは、性能だけでなく、使用場所と持ち運びの有無から考えます。
| 使用条件 | 考えやすい選択肢 |
|---|---|
| 会社、学校、自宅など複数の場所で使う | ノートPC |
| 自宅内でも使用場所を変える | ノートPC |
| 自宅の決まった机で使用する | デスクトップPCも有力 |
| 冷却や将来の拡張性を重視する | デスクトップPCを検討しやすい |
| 外部モニターを中心に使用する | 本体形状に加えて映像出力端子も確認する |
私は自宅固定でSolidWorksを使うことを前提に、デスクトップPCを選びました。ただし、持ち運びが必要な人まで同じ判断にする必要はありません。
必要性能を整理したら、次はどこで使うかを決めます。持ち運びの頻度、設置場所、冷却や拡張性を詳しく比べたい場合は、自宅CAD用PCはノートとデスクトップのどちらがよい?選び方を解説で判断できます。
私のSolidWorks用PCは比較基準の一つ
私が自宅で使用しているSolidWorks用デスクトップPCの構成は次のとおりです。
| CPU | Intel Core i7-14700F |
|---|---|
| GPU | NVIDIA RTX A1000 8GB |
| メモリ | 32GB DDR4-3200 |
| SSD | 1TB NVMe Gen4 |
| モニター | 22インチ前後のモニター2台 |
| 主な用途 | SolidWorksによる小規模から中規模のモデリング |
| 普段の作業範囲 | 部品単体、図面作成、30~50部品程度のアセンブリが中心 |
| 行っていない作業 | 解析、レンダリング、大規模アセンブリ |

この構成を約1年間使用した範囲では、SolidWorksの通常のモデリングで大きな性能不足は感じていません。
30~50部品程度という数字は、普段扱っているアセンブリ規模の目安です。常に50部品を扱うわけではなく、このPCで扱える上限や、50部品までの快適さを保証するものでもありません。
一方で、この構成をすべての人に必要な最低ラインとは考えていません。私の作業範囲であれば、CPUはCore i5クラスでも足りた可能性があります。
実機構成を基準にするときは、同じ構成を選ぶのではなく、自分の作業が私より軽いのか、近いのか、重いのかを比較するために使います。
この構成を選んだ理由や、約1年間の使用感を自分の作業と比べたい場合は、自宅のSolidWorks用にデスクトップPCを選んだ理由|1年間使った感想で詳しく紹介しています。
ゲーミングPCとワークステーションは名前だけで選ばない
ゲーミングPCでもCADが動作する構成はあります。そのため、すでにゲーミングPCを持っている場合や、個人学習が中心の場合は、最初から買い替える必要があるとは限りません。
一方、SolidWorksを仕事や副業で継続的に使う場合は、GPUの処理性能だけでなく、認定ハードウェア、ドライバー、安定性、サポートを重視する考え方があります。
ワークステーションだからすべての処理で高速、ゲーミングPCだからCADに不向き、と一律には判断できません。使用するCADソフトと作業目的から選びます。
BTOパソコンの比較は必要性能を決めたあとに行う
BTOパソコンは、CPU、メモリ、GPU、SSDなどを用途に合わせて選びやすいことが特徴です。
ただし、販売ページを先に見ると、価格差の小ささや上位パーツに目が向き、必要以上の構成を選びやすくなります。
先に次の項目を整理してください。
- 使用するCADソフト
- 2Dか3Dか
- 部品単体かアセンブリか
- 解析・レンダリングの有無
- 同時に使うアプリ
- 持ち運びの必要性
- 認定ハードウェアをどこまで重視するか
この条件が決まってから、候補となるBTOパソコンを比較します。BTOパソコンの記事は、必要性能を決める記事ではなく、方向性が見えたあとに購入候補を確認するための記事です。
必要性能とノートPC/デスクトップPCの方針が見えたら、自宅CAD向けBTOパソコンの選び方|Lenovo・FRONTIER・SEVENを用途別に比較で、用途に合う購入候補を確認してください。製品の構成、価格、販売状況は変わるため、購入前には各メーカーの公式情報を確認してください。
PC本体とCADの作業環境は分けて考える
CADの使いやすさは、PC本体の性能だけでは決まりません。
実際の作業では、3Dモデルに加えて、図面、PDF、部品表、仕様書などを同時に確認することがあります。その場合は、モニターのサイズ、台数、配置、机の広さも作業性に影響します。
私は自宅で22インチ前後のモニターを2台使っていますが、すべての人に2画面が必要という意味ではありません。CAD以外に何を同時表示するのか、机へ無理なく置けるかを確認して判断します。
CAD用PC本体の方向性が決まったあとにモニター環境を見直す場合は、次の記事から確認してください。
▶ CADのモニターサイズ・台数・配置をまとめて確認する
CAD作業に合うモニターサイズは?大画面より作業環境で決める考え方
CAD用パソコン選びのよくある質問
SolidWorksを使うならCore i7が必要ですか?
一律に必要とは言えません。使用するSolidWorksのバージョン、モデル規模、アセンブリ、同時に使うアプリから判断します。
私はCore i7-14700Fを使用し、自宅では部品単体、図面作成、30~50部品程度のアセンブリを中心に扱っています。この作業範囲では、Core i5クラスでも足りた可能性があると考えていますが、同じ作業をCore i5で比較検証した結果ではありません。
SolidWorksならメモリ32GBが必要ですか?
公式要件では16GB以上、32GB推奨となっています。ただし、すべての利用者に32GBが必須という意味ではありません。
私はSolidWorksとブラウザ、PDFなどを同時に使用するため、32GBを選んでいます。
3D CADなら高性能なGPUが必要ですか?
使用するCADソフトと作業内容によります。SolidWorksでは、GPUの性能だけでなく、認定されたカードやドライバーも確認します。
通常のモデリングと、GPUを使ったレンダリングでも確認すべき条件が変わります。
ノートPCでもSolidWorksを使えますか?
必要な性能と使用条件を満たしていれば、ノートPCも選択肢になります。「ノートPCだから性能不足」とは判断できません。
持ち運びが必要か、自宅固定で使うかを確認したうえで選びます。
ゲーミングPCならSolidWorksにも使えますか?
動作する構成はあります。ただし、ゲーム性能が高いことと、SolidWorksの認定環境であることは分けて考えます。
個人学習、既存PCの活用、業務利用など、用途に応じて認定や安定性をどこまで重視するかを決めます。
まとめ|作業規模を決めてから次の疑問を確認する
CAD用パソコンを選ぶときは、「CADならCore i7」「3D CADなら高性能GPU」と最初から決める必要はありません。
先に確認するのは、使用するCADソフトと、自分が行う作業の規模です。
- 2D CADや軽い作業では、必要以上に高性能な構成を前提にしない
- 部品単体の3D CADでは、使用ソフトの要件とGPU・ドライバーを確認する
- アセンブリや複数アプリの並行使用では、CPUとメモリの余裕も考える
- 解析やレンダリングでは、通常のモデリングとは分けて構成を検討する
- 今のPCで困っていなければ、買い替えを急がない
- 必要性能が見えてからBTOパソコンを比較する
一般的な在宅ワーク用PCを含め、自宅用パソコン全体の選び方へ戻りたい場合は、次の記事を確認してください。
▶ 自宅用パソコンの用途を全体から整理する
自宅用パソコンの選び方|在宅ワーク・CADの作業別に必要な性能を判断
更新日:2026年09月27日

