自宅用パソコンの選び方|在宅ワーク・CADの作業別に必要な性能を判断

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自宅用のパソコンを選ぼうとすると、「Core i7にしたほうがよいのか」「メモリは16GBと32GBのどちらがよいのか」「グラフィックボードは必要なのか」と、PCの性能から考え始めやすいです。

ただ、最初に決めたいのはCPUやGPUの型番ではありません。

そのパソコンで、どのような作業をするのかを整理することが先です。

Web、Office、PDF、Web会議などが中心の人と、SolidWorksなどの3D CADを使う人では、確認すべき性能が大きく変わります。

私は自宅でSolidWorksを使うため、Core i7-14700F、NVIDIA RTX A1000 8GB、メモリ32GB、SSD 1TBのデスクトップPCを購入し、約1年間使用しています。

一方で、この構成を一般的な在宅ワークをする人まで含めた基準スペックにする必要はないと考えています。以前は16GBメモリのPCも使用しており、その範囲では快適に使えていました。

この記事では細かなスペックを決めるのではなく、まず自分の用途を整理し、次にどの記事を確認すればよいかを分かりやすくまとめます。

結論|自宅用PCは「何をするか」で選ぶ記事を分ける

自宅用パソコンを選ぶときは、大きく次の2つに分けて考えると整理しやすくなります。

主な用途 確認したいポイント 詳しい記事
Web、Office、PDF、Web会議、ブラウザ版AIなど CPU、メモリ、SSD、持ち運び、外部モニター 在宅ワーク・デスクワーク用パソコンの選び方
SolidWorksなどの3D CAD モデル規模、CPU、メモリ、GPU、公式要件 自宅で使うCAD用パソコンの選び方

一般的な在宅ワークだから高性能PCが必要というわけでも、CADだから一律にCore i7や32GBメモリが必要というわけでもありません。

自分の作業に必要な部分へ予算を使うことが重要です。

自宅用PCを選ぶ前に5つ確認する

パソコンの仕様を見る前に、まず次の5点を整理します。

  1. 何のソフトを使うか
  2. 複数のアプリをどのくらい同時に使うか
  3. 自宅固定で使うか、持ち運ぶか
  4. 外部モニターを使うか
  5. CADを使う場合は、どの程度のモデルを扱うか

例えば、「仕事用PCが欲しい」という条件だけでは、必要性能を判断するには不十分です。

WordやExcelだけを使う人と、Web会議をしながらExcel、PDF、ブラウザ、生成AIを同時に開く人では、必要な余裕が違います。

さらにSolidWorksなどの3D CADを使う場合は、一般的な在宅ワークとは別に、GPUやモデル規模なども確認する必要があります。

Web・Office中心なら一般的な在宅ワーク用PCから考える

次のような作業が中心であれば、まず一般的な在宅ワーク・デスクワーク用PCとして考えます。

  • Web閲覧
  • メール
  • Word・Excel・PowerPoint
  • PDF閲覧
  • Web会議
  • 複数のブラウザタブ
  • ブラウザ版の生成AI
  • 動画・音楽再生
  • ブログなどのWeb作業

このような用途だけであれば、高性能な独立GPUを最初から必須条件にする必要はありません。

メモリについても、私は16GBをまず一つの基準として考えています。

実際に16GBメモリのPCを使った経験がありますが、その範囲では快適でした。

一方、複数のアプリやブラウザタブを常に開いておきたい場合や、仕事と趣味の両方で長く使いたい場合には、32GBへ余裕を持たせる考え方もあります。

CPU、16GBと32GBの違い、GPUの必要性、生成AI、SSD、外部モニターなどを含めた一般用途の判断は、在宅ワーク・デスクワーク用パソコンの選び方|作業内容から必要な性能を判断で詳しく整理しています。

CADを使うなら一般的な仕事用PCとは分けて考える

SolidWorksなどの3D CADを使う場合は、「在宅ワーク用として十分か」だけでは判断しません。

特に確認したいのは、次のような作業内容です。

  • 2D図面が中心なのか
  • 3Dの部品単体を作るのか
  • 複数部品のアセンブリを扱うのか
  • モデル規模はどの程度か
  • 解析や重いレンダリングまで行うのか

同じ「CADを使う」という条件でも、2D CADと大規模な3Dアセンブリでは必要な性能が同じとは限りません。

また、SolidWorksではCPUやメモリ容量だけでなく、GPUやドライバー、公式システム要件、認定ハードウェアの考え方も確認したほうが判断しやすくなります。

CADを使う方は、自宅で使うCAD用パソコンの選び方|SolidWorks・3D CADの作業別に判断で、作業規模ごとに確認してください。

CPU・メモリ・GPU・SSDは何のために確認する?

PCに詳しくない場合、細かな型番を大量に覚える必要はありません。

まずは、それぞれが何に関係しているのかを知っておけば、完成品PCを比較しやすくなります。

部品 主に確認したいこと
CPU アプリの処理や複数作業を行う余裕
メモリ 同時に開くアプリやデータ量
GPU 3D表示や使用するソフトとの組み合わせ
SSD 起動・読み書き速度と必要な保存容量

ここで重要なのは、「上位の部品ほどよい」と考えないことです。

WebやOffice中心ならGPUへ予算をかける優先度は低くなることがありますし、複数アプリを多く使う人ならメモリへ余裕を持たせるほうが使い方に合う場合があります。

反対に3D CADを使うなら、一般的な仕事用PCよりGPUやソフトとの相性を詳しく確認する必要があります。

私の自宅PCは基準の一つであって推奨スペックではない

私が現在自宅で使っているPCは次の構成です。

CPU Intel Core i7-14700F
GPU NVIDIA RTX A1000 8GB
メモリ 32GB
SSD 1TB NVMe Gen4

副業でSolidWorksを使用するために購入し、約1年間使用しています。

自宅では部品作成、図面作成、最大30部品程度までのアセンブリ確認などを行っており、SolidWorksとブラウザ、AI、PDFなどを並行して使用しています。

現在まで大きな動作上の問題はなく、通常のモデリングでGPUが遅いと感じることもありません。

ただし、自宅PCでは大規模アセンブリ、解析、重いレンダリングは行っていません。

また、一般的な在宅ワークだけであれば、この構成をそのまま選ぶ必要はありません。

私はCore i7-14700Fを使っていますが、購入時にCore i5構成との価格差がほとんどなかったことも選んだ理由で、現在の用途ではCore i5クラスでも足りた可能性があると考えています。

RTX A1000についてもSolidWorksでの使用を前提に選んだもので、一般的なOfficeやWeb作業のために必要なGPUではありません。

自分の用途を3段階で考える

PC選びで迷ったときは、私の実機を全員の基準にするのではなく、作業内容によって次のように考えています。

考え方 当てはまりやすい用途
性能を抑えてよい Web、Office、PDFなどが中心。3D CADなど負荷の高い作業をしない
余裕を持たせる 多数のアプリを同時に使う、仕事と趣味を兼用する、小~中規模の3D CADも使う
さらに上位を検討する 大規模な3Dモデル、解析、レンダリングなど負荷の高い用途がある

一般的な仕事用PCの「性能をどこまで抑えてよいか」は在宅ワーク・デスクワーク用PCの記事、CADのモデル規模による違いはCAD用PCの記事で詳しく確認できます。

ノートPCかデスクトップかは使う場所から決める

ノートPCとデスクトップも、単純に性能の上下だけでは決められません。

  • 自宅と外出先の両方で使うならノートPC
  • 自宅固定で使うならノートPC・デスクトップの両方が候補
  • 冷却や拡張性を重視するならデスクトップも有力

現在は高性能なノートPCもあるため、「デスクトップのほうが必ず高性能」と考える必要はありません。

私はSolidWorksを自宅固定で使うことを前提に、同程度の予算で比較したときの冷却性能、処理性能の余裕、GPU交換のしやすさを重視してデスクトップを選びました。

一方、WebやOffice中心で持ち運びたいのであれば、同じ理由でデスクトップを選ぶ必要はありません。

外部モニターを使うならPC性能以外も確認する

自宅用PCでは、本体の処理性能だけでなく外部モニターとの接続も確認します。

特にノートPCでは、HDMIやUSB-Cなどの端子があっても、接続できるモニター台数や対応する映像出力が製品によって異なります。

私は自宅で22インチモニターを2台使っていますが、モニターを2台使うという理由だけで高性能なCPUやGPUが必要になるわけではありません。

PC本体だけでなく、机、モニター、配置、表示設定なども含めて見直したい場合は、在宅ワークの作業環境は何から見直す?机・モニター・配置・疲れ対策の順で整理も参考にしてください。

迷ったらこの順番で自宅用PCを選ぶ

  1. 何の作業をするか決める
  2. 一般的な在宅ワークか、CADなどの専門用途があるか分ける
  3. 同時に使用するアプリを整理する
  4. 自宅固定か持ち運ぶか決める
  5. 外部モニターなど接続したい機器を確認する
  6. CPU・メモリ・GPUを決める
  7. 必要なSSD容量を決める
  8. 最後に予算と照らし合わせる

一般的な在宅ワーク・デスクワークが中心なら、一般用途のPC選びへ進みます。

SolidWorksなどのCADを使うのであれば、CAD用PCの作業別の選び方へ進むと、必要性能をさらに絞り込めます。

自宅用パソコン選びのよくある質問

在宅ワークならメモリ16GBで十分ですか?

Web、Office、PDF、Web会議、ブラウザ版の生成AIなどが中心であれば、私は16GBをまず候補にします。

実際に16GBメモリのPCを使った経験でも快適でした。

ただし、多数のアプリやブラウザタブを常時開く場合や、仕事と趣味を兼用して余裕を持たせたい場合は32GBも選択肢になります。

仕事用PCならCore i7が必要ですか?

必須ではありません。

WebやOfficeなど一般的な用途なら、中間クラスのCPUを含めて比較し、予算とのバランスを見る考え方で十分な場合があります。

CADを使うなら高性能PCが必要ですか?

CADの種類やモデル規模によって変わります。

2D CAD、部品単体の3D、小規模アセンブリ、大規模モデルや解析を同じ基準で考えないことが重要です。

グラフィックボードは必要ですか?

Web、Office、PDF、動画再生など一般的な用途だけであれば、高性能な独立GPUを必須条件にする必要はありません。

一方、SolidWorksなどの3D CADでは、使用するソフトやGPU、ドライバーなどを個別に確認します。

ノートPCとデスクトップはどちらがよいですか?

持ち運びが必要ならノートPC、自宅固定で冷却や拡張性も重視するならデスクトップも候補になります。

性能だけで決めず、実際にどこで使うかから判断するのがおすすめです。

まとめ|一般用途かCAD用途かを分けて考える

自宅用パソコンは、「Core i7なら安心」「32GBなら安心」とスペックから決めるのではなく、まず何をするのかを整理することが重要です。

Web、Office、PDF、Web会議、ブラウザ版AIなどが中心なら、一般的な在宅ワーク・デスクワーク用PCとして考えます。

この用途では、高性能GPUを必須条件にせず、16GBメモリを一つの基準として、同時作業が多い人は32GBも検討するという考え方ができます。

詳しくは、在宅ワーク・デスクワーク用パソコンの選び方|作業内容から必要な性能を判断をご覧ください。

SolidWorksなどの3D CADを使う場合は、一般的な仕事用PCとは分け、モデル規模、GPU、公式要件などを確認します。

CADを使う方は、自宅で使うCAD用パソコンの選び方|SolidWorks・3D CADの作業別に判断から作業規模に合う性能を確認してください。

高性能なPCを選ぶこと自体を目的にせず、自分の作業ならどこまで必要かを判断してから構成を決めると、必要以上に性能や予算を上げにくくなります。

最終更新:2026年8月11日

この記事を書いた人
DeskWork Lab運営者
ざいたくん

製造業で11年間、設計開発に携わり、SolidWorksを実務で使用してきました。小型部品の設計・モデリング・アセンブリ・成形・組立・加工に関わり、これまでに23件の特許出願を経験しています。DeskWork Labでは、自宅のSolidWorks用PCやモニターなどの実機環境をもとに、在宅ワーク・CAD環境の選び方を解説しています。

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